今だから、ペルシャ絨毯をあなたに

ペルシャ絨毯といえば、誰もが知ってる有名な絨毯です。ではこの絨毯はなぜここまで世界中で人気なのでしょうか。

ペルシャ絨毯の起源は未だ定かではありませんが、その発祥は少なくとも3000年は遡ると考えられています。イランにおいて絨毯づくりが発達したのは16世紀、サファヴィー朝からで、多くの絨毯工房、宮廷工房まで設立され、金糸を使った華麗な絨毯が作られ、インドのムガル朝、トルコのオスマン朝にも影響を与えました。また、このころの絨毯は、外国への贈呈用としても用いられました。

京都の高台寺には、豊臣秀吉が着たとされテイル陣羽織ば残されています。これはペルシャ絨毯を裁断して作られたものです。祇園祭では山鉾の懸装にペルシャ絨毯が使われています。日本と絨毯との関係は意外と古くからのものなのです。

東京某百貨店で外商をしていた私の丁稚奉公時代、屋敷のような大きなお宅に伺う時も、上品なお家に伺う時も、駅近くのタワーマンションのお宅に伺う時も、玄関を開けると共通していることが一つありました。それは、玄関にペルシャ絨毯が敷かれているお宅が多かったのです。
当時、宝石の魅力は語れても、インテリア関係に疎かった私は、「上品な家には、玄関の絨毯も上品なんだなぁ〜」程度にしか思っていなかったのですが、実はペルシャ絨毯には深い意味があったようです。

そもそもペルシャ絨毯とは、伝統的にペルシアと呼ばれていた現在のイラン周辺で生産されている絨毯のことで、美しい独特の柄が施されています。
今でこそ中国製などが多く出回っていますが、本物のペルシャ絨毯はイランの伝統工芸品であり、輸入車が新車で買えるほどの高価なものです。
大きさによっても様々ですが、ダイニングテーブルの下に敷くような大型のものは200万円~500万円程度するものもあります。玄関に置く小さなペルシャ絨毯、特に90cm幅のマンション用でも、それこそ20万円〜60万円程度するそうです。

なぜそんなにも高価なものを置くのか。

ある時、特に仲の良い友人のお母様に伺ったことがあります。
「玄関に置く絨毯というものは、訪ねて来て下さるお客様を最初にもてなすものです。靴を脱いで上がっていただく時に、失礼のないようにしておかなければなりません。」

「なるほどですね!」と声をあげてしまいそうでした。
確かに、一般的には玄関を開ければすぐに靴を脱いで上がります。その時に靴下で上がるのですが、確かにそこに美しい質感の良いペルシャ絨毯があれば、お客様を気持ちよく迎えることができます。
今までインテリアに興味がなかったのですが、それを聞くと納得です。確かにペルシャ絨毯があると、華やかに見えます、そこから無性にペルシャ絨毯に興味が出て、一流百貨店で行われているペルシャ絨毯展等にも顔を出し、様々なご縁を使って、ようやくペルシャ絨毯を日本で一番展開されている商社様と関係を気づくことが出来ました。

最初は、トランプ大統領の関税の問題が上がり、今後、イランとの貿易関税のいかんによっては、ペルシャ絨毯の価格に影響を与えるかも知れません。
そこで、今回、キタオカ四日市本店で、初めて「ペルシャ絨毯」の展示会を開催させて頂く決心をしました。

11月2日,3日,4日の3日間になりますが、一流百貨店で今も開催されている内容以上の品揃え、価格、専門家などを準備させて頂くことが出来ました。
来年には、消費税が10%に上がりそうです。ですので、来年にペルシャ絨毯展を開催したとしても、とてもではありませんが、今回の価格ではご提供できないかも知れません。またこれだけのペルシャ絨毯をご覧いただき、専門家の丁寧で分かりやすい説明を聞ける機会も無いことでしょう。

幾千年もの時を超え、今なお変わらぬ技法で丁寧に織り上げられたペルシャ絨毯の魅力。その本物のもつ喜びをご体験ください。

株式会社キタオカ
代表取締役社長 北岡太輔